ヨガの『倒立』は脳を覚醒させる

ヨガの基本の姿勢は立位で頭が上です。地球の大地に根付く「アーシング」からだんだんと上に解放されていくのが気の流れとも言えます。そこからいろんなヨガのポーズで横になったり、斜めになったり、うつ伏せになったり、仰向けになったり、頭と臓器の背骨の位置関係いろんな方向になります。そして逆さまになると心臓よりも頭が下になります。日常生活で、このような姿勢になることってまずないですよね。脳は一番高い存在になっていて心臓の上に君臨するように設計されています。しかし、心臓より脳が下になることにより新しい潜在意識が現れます。僕としては、新しい自分のスイッチが入るような感覚になります。さらに生理学的にも脳にたくさん血液と酸素が流れエネルギー源の1つとなる大量の酸素を脳に送り込むことで、集中力を持続させ、かつ脳を覚醒させる効果をもたらすと言われています。だからこそヨガを極めていくと倒立をはじめとした逆転ポーズをやってみたくなるのですね。ハンドスタンドをするためには腕の筋肉が必要だとか体幹ができていないと無理とか、いろんな理由を探してしまいがちですが、できるできないではなく、頭を心臓よりも下に下げることを、まず目的にしてみるのも良いと思います。